【お金の勉強ノート⑦】金利が上がると、円高になるのか、円安になるのか

米ドルとユーロの紙幣が散らばっている 投資

「日本の金利が上がると円高になりやすい」「アメリカの金利が上がると円安になりやすい」と聞きます。同じ利上げなのに、なぜ向きが違うのでしょうか。今回は、円とドルで考えてみます。

まず、円高・円安を確認

為替は、円とドルなど、違う通貨を交換するときの比率です。1ドル=150円なら、1ドルを手に入れるのに150円かかります。

  • 1ドル=150円 → 140円:少ない円で1ドルを買えるので、ドルに対して円高。
  • 1ドル=150円 → 160円:1ドルを買うのに多くの円が必要なので、ドルに対して円安。

利息が多くもらえる通貨は、持ちたい人が増えやすい

仮に、円での運用は年1%、ドルでの運用は年4%の利息をもらえるとします。実際の商品金利ではなく、説明のための例です。

利息だけを比べれば、ドルで持つほうが魅力的に見えます。円をドルに替えて運用しようとする人が増えると、円を売ってドルを買う動きが強まり、円安・ドル高の要因になります。

ただし、ドルを円に戻すときの為替レートで結果は変わります。利息が多いから、円で見ても必ず得をする、というわけではありません。

日本とアメリカの「差」がどう変わるか

円とドルでは、日本だけでなく、アメリカの金利も関係します。ほかの条件が同じなら、次のように整理できます。

  • 日本の金利が上がる:円で持つ魅力が増し、円高の要因になる。
  • アメリカの金利が上がる:ドルで持つ魅力が増し、円安の要因になる。

両方の国が金利を上げる場合は、どちらがどれくらい上げるかも関係します。片方の金利だけでは判断できないのですね。

利上げしたのに、円高にならないこともある

為替は、今の金利だけでなく、「これから金利がどうなるか」という予想でも動きます。

たとえば、多くの人が日本の利上げを予想して、発表前から円を買っていたとします。実際に利上げが決まっても、予想どおりなら、あまり動かないことがあります。

金利の差が残っていることだけで、これから円安になると決まるわけでもありません。景気への見方や、世界の不安なども同時に影響します。

ひとことまとめ

金利は、どちらの通貨でお金を持ちたいかに影響する。ただし、為替は金利の差と、その先の予想も含めて動く。

「日本が利上げしたから必ず円高」と、ひとつの理由で決めつけないように覚えておきます。

参考:全国銀行協会「景気・物価・為替と金利の関係」 / 日本銀行「金融政策と企業行動」(2021年12月23日)

※勉強したことのメモです。投資や借り入れをおすすめするものではありません。

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