【お金の勉強ノート⑥】金利が上がると、円高になるのか、円安になるのか

米ドルとユーロの紙幣が散らばっている 投資

「日本の金利が上がると、円高になる」という話を、よく聞きます。
でも、「アメリカの金利が上がると、円安になる」ともいいます。
今回は、そのしくみを勉強したので、メモします。
まだ勉強中なので、間違いがあれば、あとで直します。

先に、ポイントを3つに絞ると、次のとおりです。

  1. 金利が高い国の通貨は、買われやすい
  2. 大事なのは、2つの国の「金利の差」
  3. 為替は、金利以外でも動く

為替とは、円とドルのように、2つの国のお金を交換するときの、交換の比率のことです。
「1ドル=150円」なら、1ドルを手に入れるのに、150円が必要です。

ちなみに、円高とは、円の価値が上がること(たとえば、1ドル150円が140円になる)です。円安とは、円の価値が下がること(1ドル150円が160円になる)です。
わかりやすくするため、この記事では、税金は考えないことにします。

ポイントその1:金利が高い国の通貨は、買われやすい

金利が高い国の通貨は買われやすいことを、円とドルの預金の利息で示した図解

同じお金を預けるなら、利息が多いほうに預けたいですよね。
たとえば、日本の預金の金利が年0.4%(大手銀行の普通預金、2026年10月現在。出典:時事ドットコム)、アメリカのドル預金の金利が年4%だとします(アメリカの数字は、たとえ話です)。

  • 円で100万円を預けると、1年の利息は4,000円
  • ドルに替えて預けると、1年の利息は4万円

「円で預けるより、ドルで預けたほうが、お得なのでは?」と思うかもしれません。
たしかに、利息だけを見れば、そのとおりです。ただ、為替の動きしだいで、結果は変わります。

利息が10倍もちがうなら、円を売って、ドルを買う人が増えます。
ドルが買われると、ドルの価値が上がって、円安に動きやすくなります。

ただし、ここでは、為替レートは変わらず、両替の手数料もかからないものとして考えています。
実際には、円高になると、利息をもらっても、円に戻したときに、元のお金を下回ることがあります。

円安になると、身近なところでは、次のような変化が起こります。

  • 海外旅行:1ドル150円のとき、100ドルの買い物は1万5,000円です。1ドル160円なら1万6,000円になり、同じ買い物でも、円で払う金額が増えます
  • 輸入品:外国から買うものの値段が、円で見ると、上がりやすくなります(食料品やエネルギーなど)
  • 輸出する会社:外国で売った代金を、円に換えたときの金額が、増えやすくなります

ポイントその2:大事なのは、2つの国の「金利の差」

日本とアメリカの政策金利の差と、円高・円安の方向を示した図解

ポイントは、片方の国の金利だけでなく、2つの国の「金利の差」です。
2026年9月時点の政策金利(中央銀行が決める、金利のもとになる基準)は、次のとおりです。

  • 日本:1.25%程度(9月18日、日本銀行が決定)
  • アメリカ:3.75〜4.00%(9月16日、アメリカの中央銀行にあたるFRBが決定)

差は、約2.5〜2.75ポイントです。
アメリカのほうが、まだ高い状態です。

日本が金利を上げると、この差が縮まって、円高の方向に動きやすくなります。
逆に、アメリカが金利を上げると、差が広がって、円安の方向に動きやすくなります。

9月は、日本もアメリカも、利上げをしました。
差が縮まるのか、広がるのかは、「どちらが、どれだけ上げるか」で決まります。

たとえば、日本が金利を上げて、差が2.5ポイントから2ポイントに縮まったとします。
ドルで預けるメリットが小さくなるので、ドルを買う人が減り、円高に動きやすくなります。

逆に、アメリカが金利を上げて、差が2.5ポイントから3ポイントに広がったとします。
ドルで預けるメリットが大きくなるので、ドルを買う人が増え、円安に動きやすくなります。

「結局、いまは、円高と円安のどちらに動きやすいの?」と思うかもしれません。
アメリカの金利が日本より高い状態は続いているので、金利の差だけで見れば、円安に動きやすい状態です。
ただ、次に見るとおり、ほかの要因でも動くので、断言はできません。

いつも、そうなるとは限らない

為替が金利以外でも動く理由を示した図解

ここまでが、教科書的な説明です。
ただ、為替は、金利以外でも動きます。特に、短い期間では、ニュースや投資家の心理で、大きく動くことも多いといわれます。
たとえば、次のような場合があります。

  • 貿易や景気の違い:輸出が多い国や、景気がよい国の通貨は、買われやすくなります。外国の人が、その国の商品を買うときに、その国の通貨が必要になるからです
  • 世界的に不安が高まったとき:金利に関係なく、円が買われることがあります。「いざというときは、円が買われやすい」といわれることがありますが、その理由には、さまざまな見方があります。
    たとえば、2011年3月の東日本大震災のあとです。日本で大きな地震があったのに、3月17日の早朝、円は1ドル=76円25銭まで買われ、それまでの最高値だった1995年の79円75銭を更新しました。
    背景には、いくつかの見方が紹介されました。円を売っていたFX投資家の取引が強制的に終了され、売っていた円を買い戻す動きが相次いだこと、3月の決算期に企業がドルを円に替えたこと、海外の資産を売って円に替えるのではないか、という予想が広がったこと、などです(出典:J-CASTニュース)
  • 政府・日銀の介入:急な円安や円高を抑えるために、為替市場でお金を動かすことがあります。たとえば、円安が進みすぎたときに、円を買ってドルを売り、円安を抑えようとします

まとめ

金利と為替の関係は、次のとおりです。

  1. 金利が高い国の通貨は、買われやすい
  2. 大事なのは、2つの国の「金利の差」
  3. 為替は、金利以外でも動く

金利が上がるから、必ず円高になる、というわけではありません。
金利の差を見ながら、貿易や景気、世界の不安など、ほかの動きも、あわせて見ていくことが大切です。

※勉強したことのメモです。投資をおすすめするものではありません。

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