【お金の勉強ノート⑦】金利が上がると、金(ゴールド)はなぜ下がりやすいのか

積み重なった金の延べ棒と金貨 投資

「金利が上がると、金(ゴールド)は下がりやすい」という話を、よく聞きます。
今回は、その理由を勉強したので、メモします。
まだ勉強中なので、間違いがあれば、あとで直します。

金(ゴールド)への投資とは、金の値段が上がることを期待して、金の延べ棒や硬貨、または、金の値段に連動する商品を持つことです。
金は、ドルで値段がつくのがふつうで、1オンス(約31グラム)あたりのドルの値段で、よく表されます。

先に、理由を2つに絞ると、次のとおりです。

  1. 金は、利息を生まない
  2. 見るべきなのは、物価の上がり方を引いた「実質金利」

わかりやすくするため、この記事では、税金は考えないことにします。

理由その1:金は、利息を生まない

金は利息を生まないことを、預金の利息と比べて示した図解

預金や債券は、持っているだけで、利息がもらえます。
でも、金は、持っているだけでは、利息も配当も、もらえません。

株なら配当、債券なら利息、REITなら分配金のように、持っているだけで、お金が入ってくるものは、たくさんあります。
金には、そうした「定期的な収入」がありません。

たとえば、100万円を、預金と金に、それぞれ預けたとします。

  • 預金の金利が年0.4%(今の大手銀行の普通預金。出典:Impress Watch)なら、1年の利息は4,000円
  • もし、預金の金利が年1%に上がったら、1年の利息は1万円
  • 金は、どちらの場合も0円

金利が上がるほど、「金を持っているだけで、利息をもらえない」ことが、もったいなく感じられます。
金を売って、預金や債券に移す人が増えると、金の値段は、下がりやすくなります。

「でも、金は値上がりするから、持っておけば得なのでは?」と思うかもしれません。
たしかに、金の値段が上がれば、売って利益が出ます。ただ、上がるとは限りません。値段が下がることもあるうえ、持っている間は、利息も配当ももらえません。

理由その2:見るべきなのは「実質金利」

実質金利の計算式と、金への影響を示した図解

物価が上がっているときは、金利が上がっても、お金の価値は、物価の分だけ、減っていきます。
そこで、「金利から、物価の上がり方を引いた数字」を見ます。
これを、「実質金利」といいます。

たとえば、次のようになります。

  • 金利が年1%で、物価の上がり方が年2%なら、実質金利は−1%
  • 金利が年1%で、物価の上がり方が年1%なら、実質金利は0%

このように、実質金利は、マイナスになることもあります。
実質金利が高いほど、利息を生まない金は、割に合わなくなります。
実質金利が低いほど、金は、持っていて損の少ないものになり、買われやすくなります。

たとえば、100万円を、年1%の預金に預けて、物価も年1%上がったとします。
1年後、預金は101万円になりますが、物の値段も1%上がっているので、買えるものの量は、ほとんど変わりません。
これが、実質金利が0%の状態です。

物価が上がると、ふつう、お金の価値は下がります。
一方、金は、物の値段が上がっても、金そのものの量は変わらないため、「お金の価値が下がる心配への備え」として、買われることがあるといわれます。

実際の数字では、アメリカの10年の実質金利は、2026年10月20日時点で2.77%でした。1年前は1.74%なので、大きく上がっています。
(出典:外為どっとコム(2026年10月22日))
この高い実質金利が、金の値段の重しになっていると、解説されています。

いつも、そうなるとは限らない

金が金利以外でも動く理由を示した図解

ここまでが、教科書的な説明です。
ただ、金は、金利以外でも動きます。
実際に、2026年10月下旬の金は、1オンス(約31グラム)あたり、4,000ドル前後で推移しています(出典:外為どっとコム(2026年10月22日))。
アメリカの実質金利が高いなかでも、この水準を保っているのは、中央銀行の買いなどが支えているため、と解説されています。
たとえば、次のような場合があります。

  • 中央銀行が買う場合:各国の中央銀行が、外貨準備(国が持つ、外国のお金や金などの蓄え)の一部として、金を買い続けると、値段が下がりにくくなります(たとえば、中国の中央銀行は、2026年9月に約23トンの金を買ったと、外為どっとコムが紹介しています)
  • 世界が不安なとき:戦争や景気の不安が高まると、金が買われやすくなります。いざというときに頼りにされやすい資産として、選ばれることがあるためです
  • ドルの強さ:金は、ドルで値段がつくので、ドルが強くなると、ドルで表した金の値段は下がりやすくなります。ただし、日本円で買う金の値段は、円安になると、上がることもあります

まとめ

金利が上がると、金は、次の理由で下がりやすくなります。

  1. 金は、利息を生まない
  2. 見るべきなのは、物価の上がり方を引いた「実質金利」

つまり、金利が上がっても、物価も同じように上がっていれば、金の魅力は、そこまで下がらないこともあります。
大事なのは、「金利そのもの」より、「物価の上がり方を引いた実質金利」です。
金は、持っているだけでは増えないぶん、金利が上がる局面では、不利になりやすい資産です。

※勉強したことのメモです。投資をおすすめするものではありません。

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