【お金の勉強ノート⑮】円安は悪いことなのか。得をしやすい人と、困りやすい人

日本の紙幣と硬貨 投資

円安のニュースでは、「輸入品が高くなる」という話をよく聞きます。一方で、円安がうれしい人もいるようです。円安は、悪いことなのでしょうか。今回は、立場による違いを整理します。

ここでは、ドルに対して円が安くなる場合を考えます。たとえば、1ドル=100円から150円になると、同じ1ドルを買うために、より多くの円が必要です。

ドルを受け取る人には、プラスになりやすい

日本の会社が、アメリカで1,000ドルの商品を売ったとします。1ドル=100円なら10万円、150円なら15万円です。

商品もドルでの売値も同じですが、円に替えると金額が増えます。海外で受け取った代金を円に戻す会社には、プラスになりやすいのですね。

ドルを持って日本に来る旅行者も、同じドルで多くの円に替えられるため、日本での買い物が割安に感じられます。

ドルを払う人には、負担が増えやすい

反対に、アメリカから1,000ドルの商品を買う人なら、支払う円が10万円から15万円に増えます。同じ商品を買うだけで、必要なお金が増えるのです。

材料を輸入する会社や、海外旅行で買い物をする人も、同じような影響を受けます。ここまでの数字は、手数料などを考えない、説明のための例です。

円安で得をする人(輸出をする会社・日本に来る旅行者・外国のお金を持つ人)と、困る人(輸入品を買う家庭・材料を輸入する会社・海外へ旅行する人)を示した図解

ただし、輸出する会社でも、材料を輸入していれば費用が増えます。同じ会社や家庭に、プラスとマイナスの両方が出ることもあります。

国内だけの商売でも、円安は関係する

日本のお客さんにしか売らないお店でも、材料や燃料の元をたどると、輸入品が使われていることがあります。

たとえば、パン屋さんが使う輸入小麦や、配達の車に使う燃料です。円安で仕入れの負担が増えれば、国内で売る商品の値段にも影響が及ぶことがあります。

ただし、仕入れた時期や契約、お店が値上げするかどうかによって、影響が出る時期や大きさは違います。

急な円安は、準備する時間が少ない

会社にとっては、得か損かだけでなく、変化の速さも問題になります。仕入れ値が短期間で大きく変わると、商品の値段や利益の計画を立てにくくなるためです。

財務省は、為替が短期間で大きく動くなど、不安定になることは好ましくないと説明しています。国が通貨を売り買いする為替介入も、相場の安定を目的に行われます。

ひとことまとめ

円安は、ドルを受け取る人にはプラス、ドルを払う人には負担になりやすい。同じ人に、両方の影響が出ることもある。

「円安は良い・悪い」とひとまとめにせず、自分の収入と支出に、どうつながるかを考えると分かりやすくなりました。

参考:野村アセットマネジメント「為替とは? 為替の変動要因」 / 財務省「外国為替平衡操作の実施状況」

※勉強したことのメモです。投資や借り入れをおすすめするものではありません。

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