【お金の勉強ノート⑤】金利が上がると、REITはなぜ下がりやすいのか

青空に建つ集合住宅 投資

「金利が上がると、REITは下がりやすい」という話を、よく聞きます。
今回は、その理由を勉強したので、メモします。
まだ勉強中なので、間違いがあれば、あとで直します。

REIT(リート)とは、たくさんの投資家からお金を集めて、オフィスビルやマンションなどの不動産を買い、その家賃収入や売却益を、「分配金」として投資家に分ける仕組みです。
日本のREITは「J-REIT」といい、株のように、証券取引所で売り買いできます。

先に、理由を3つに絞ると、次のとおりです。

  1. 借りているお金の利息が増えて、分配金が減りやすくなる
  2. 国債などの利息が増えて、REITの魅力が下がる
  3. 不動産そのものの値段が、下がりやすくなる

わかりやすくするため、この記事では、税金は考えないことにします。

理由その1:借りているお金の利息が増えて、分配金が減りやすくなる

REITが銀行から100億円を借りた場合の利息を示した図解(金利1%なら1億円、2%なら2億円)

REITは、不動産を買うときに、銀行などからお金を借りるのがふつうです。
自分たちのお金だけでなく、借りたお金も使って、たくさんの物件を持ちます。

金利が上がると、REITが払う利息が増えます。
家賃収入は同じでも、利息に回るお金が増えるので、投資家に分けられるお金(分配金)が、減りやすくなります。

たとえば、あるREITが、100億円を借りているとします。

  • 金利が年1%なら、1年に払う利息は1億円
  • 金利が年2%なら、1年に払う利息は2億円

同じ100億円でも、払う利息が、年に1億円増えます。
その分、分配金に回せるお金が減ります。

すでに借りているお金の金利は、すぐには変わらないこともあります。
ただ、借り直すたびに、少しずつ高い金利になっていきます。

理由その2:国債などの利息が増えて、REITの魅力が下がる

国債の利回りが上がると、REITの魅力が下がることを示した図解

REITの魅力は、もらえる分配金が、わりと多いことです。
J-REITの分配金利回り(1年にもらえる分配金が、値段の何%にあたるか)は、2026年10月26日時点で、5%台でした。
一方、日本の10年国債(国にお金を貸して、10年後に返してもらうもの)の利回りは、同じ日で、約2.8%でした。
(出典:stock-marketdata.com。東京証券取引所などのデータをもとにした、民間サイトの集計です)

REITは、家賃収入が減ったり、物件の値段が下がったりするリスクがあるので、国債より高い分配金がもらえないと、割に合いません。
(国債も、満期の前に売ると、損が出ることがあります)

ところが、金利が上がって、国債の利回りが、たとえば4%になったら、どうでしょうか。
REITの分配金との差が縮まるので、「それなら、国債でいいかな」と考える人が増えます。
REITを売って、国債などに移す人が増えると、REITの値段は、下がりやすくなります。

「利回りが5%もあるなら、少しくらい金利が上がっても、大丈夫では?」と思うかもしれません。
たしかに、分配金利回りが国債より高い間は、REITの魅力は残ります。
ただ、その差が小さくなると、「値段が下がるリスクを取ってまで、持つ必要があるのか」と考える人が増えます。

理由その3:不動産そのものの値段が、下がりやすくなる

金利が上がると、不動産の値段が下がりやすくなる流れを示した図解

金利が上がると、不動産を買う人の、ローンの負担が増えます。
同じ物件でも、「その値段では買えない」という人が増えて、不動産の値段は、下がりやすくなります。

たとえば、あるオフィスビルが、100億円で売りに出ていたとします。
金利が上がって、ビルを買う会社の借入の負担が増えると、「その値段では高い」と考える会社が増えます。
すると、「95億円なら買う」といった具合に、値段が下がりやすくなります。

REITが持っている物件の値段が下がると、REITそのものの値打ちも、下がって見られます。

(実際の物件の値段は、売買が成立するたびに、少しずつ変わります。そのため、取引所で毎日売り買いされるREITの値段のほうが、先に動くことがあるといわれます)

いつも、そうなるとは限らない

いつも、金利が上がるとREITが下がるとは限らない理由を示した図解

ここまでが、教科書的な説明です。
ただ、実際のREITの値段は、金利以外でも動きます。
たとえば、次のような場合があります。

  • すでに織り込まれていた場合:利上げが前から予想されていると、発表の時点では、あまり動かないことがあります(2026年6月の利上げのあとも、REITは底堅く推移したと、楽天証券のレポート(2026年7月25日)で紹介されています)
  • 家賃が上がる場合:物価が上がると、家賃も上がりやすく、分配金が増えることがあります
  • 物件のタイプによる違い:オフィス・住宅・物流施設などで、家賃の動き方が違います。たとえば、オフィスは景気の影響を受けやすく、住宅は景気に左右されにくい、といわれます

まとめ

金利が上がると、REITは、次の理由で下がりやすくなります。

  1. 借りているお金の利息が増えて、分配金が減りやすくなる
  2. 国債などの利息が増えて、REITの魅力が下がる
  3. 不動産そのものの値段が、下がりやすくなる

REITは、家賃収入という土台があるぶん、金利だけで値段が決まるわけではありません。
ただ、金利が上がる局面では、向かい風を受けやすい投資、と覚えておくと、整理しやすいと思います。

※勉強したことのメモです。投資をおすすめするものではありません。

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