本気で100切りを目指したあの日|ただの週末ゴルフが変わった瞬間

ゴルフ

ゴルフを始めたばかりの頃は、スコアなんて二の次でした。

週末にコースに出て、広々とした緑の中で気持ちよくボールを打つ。

ミスショットしても仲間と笑い合い、たまに出るナイスショットに気分を良くする。

そんなふうに、「スコアよりも、とにかく楽しくラウンドできればそれで満足」と本気で思っていました。

でも、ゴルフを続けていくうちに、ある時から少しずつ、この「楽しいだけ」に物足りなさを感じるようになったんです。

きっかけのひとつは、何気なくスコアを毎回記録するようになったこと。

ラウンド後にスコアカードを見返すと、不思議とその日のプレーや気持ちの波が鮮明によみがえってくるんですよね。

ただ、記憶に強く残っているのは、会心の一打よりも、結局トータルでいくつ叩いたか、ということだったりして。

「今日、けこう調子良かった気がするな!」と満足気にスコアを見ても「110」。

逆に「今日は全然ダメだったなあ…」と落ち込んでいた日でも、なんとか「108」でまとめられていたり。

そんな経験が何度か続いたあたりから、「あれ? もしかして、もうちょっと真剣に向き合ったら、違う景色が見えるんじゃないか?」という気持ちが、むくむくと湧いてきたんです。

そして、もうひとつ大きな転機となったのが、初めてシングルプレイヤー(スコア70台)の方と一緒にラウンドした日のことでした。度肝を抜くような飛距離があるわけでも、派手なスーパーショットを連発するわけでもない。

でも、とにかくプレーのリズムが良く、常に落ち着いている。 無理な攻めはせず、淡々と、気づけばパー、パー、パー……。

「うわ、これが“スコアを作る”っていうゴルフか…!」

目の前で繰り広げられる安定感抜群のプレーに、私は言葉を失うほどの衝撃を受けました。

その帰り道、ふと考えたんです。

「このまま、なんとなく週末ゴルフを続けていくだけで、本当にいいのかな?」って。

もっと上手くなりたい、もっとゴルフを深く知りたい。そんな想いが、ふつふつと湧き上がってきました。

そして、自分の中でカチッとスイッチが入る音が聞こえた気がしました。「よし、本気で100切りを目指してみよう!」

その決意をしてからは、ラウンド中の意識がガラリと変わりました。

パーやバーディを狙うのではなく、「まずはボギーでOK、とにかく大叩きをしない」と自分に言い聞かせる。

OBのリスクが高いホールでは、ドライバーを握りたい気持ちをぐっとこらえて、安全策で刻む。

グリーン上でも、ただ「入れ!」と念じるのではなく、しっかりと傾斜を読んで、距離感を合わせて打つように心がける。

…といっても、もちろん魔法のようにすぐに結果が出るわけではありません。あと数ホールで100切りが見えていたのに終盤で崩れたり、 100台前半で安定してきたかと思えば、次のラウンドであっさり110台に戻ってしまったり。

「やっぱり自分には無理なのか…」と心が折れそうになることもありました。

でも、不思議なもので、明確な目標を持ってプレーするだけで、一打一打の重み、1ラウンドの密度が以前とは比べ物にならないほど濃く感じられるんですよね。

そして、試行錯誤の末に初めて100切りできた日の達成感は、今でも忘れられません。

振り返ってみると、あの「スコアを本気で意識し始めた瞬間」こそが、私のゴルフにとって大きな分岐点だったと確信しています。

今では、100を切ることは通過点になりましたが、あのとき「ちゃんと本気でゴルフに向き合ってみよう」と決意した自分**には、心から感謝しています。

「次は90切りだ!」

また新たな目標に向かって、クラブを握る。

週末が来るのが、今も待ち遠しいです。

あなたが「本気でゴルフに向き合いたい」と思った瞬間は、いつでしたか?それは、どんな些細なきっかけだったでしょうか?

もしかしたら、この記事を読んでいる今この瞬間が、あなたの「分岐点」になるかもしれません。

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